【稲門建築会メルマガ】No.235≪2024.2.28≫ XXXX様
2024/02/28 (Wed) 12:49
※本メールは会員の皆様への一斉配信です。
XXXX様
会員番号 XXXX
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早春の時期を迎えたなと感じたり、まだ少し寒い日もあったりと、寒暖差の大きな時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
私事ではございますが、第26回早稲田大学ビジネスプランコンテスト優勝の副賞であるオックスフォード大学サイードビジネススクール特別講義受講のために、先日までイギリスに滞在しておりました。ロンドンでは既に桜が咲いており、まさか日本よりも早くお花見ができるとは思いませんでした。
今月のお写真は、1月の初めにございました稲門建築会スリランカ世界遺跡見学会の模様です。私を含め、皆、バワの建築や原始仏教寺院、ならびにスリランカ特有の地形に魅せられました。
広報学生委員 荻山祥英(学部3年)
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00 コンテンツ
01 穂積信夫名誉教授ご逝去のお知らせ
02 3/8(金)曽田五月也名誉教授を偲ぶ会
03 3/2(土)卯月盛夫教授最終講義
04 3/20(水)藤井由理教授公開特別講義
05 3/18(月)早稲田都市フォーラム 連続セミナー02
06 4/13(土)八ヶ岳美術館「村野藤吾展」見学会/信越支部
07 こちら事務局
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01 穂積信夫名誉教授ご逝去のお知らせ
穂積信夫先生が、去る2月11日にご逝去されました。心よりお悔やみ申し上げます。
1970年代のことですが、設計実習の授業で、2週間毎に私たちがつくった集合住宅の模型を一つ一つ手に取られて、いろいろな角度から眺められ批評されたことが印象に残っています。
エーロ・サーリネンやSOMのお話など、先生の授業の影響を受けて、米国留学することを決心致しました。推薦状を書いて頂いたり、たいへんお世話になりました。
また、研究室で本庄高等学院の設計のお手伝いをさせて頂いた折には、私たちの夜食を買いに行かれたりして、こちらが恐縮してしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
稲門建築会会長
亀井忠夫(苗1977)
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02 3/8(金)曽田五月也名誉教授を偲ぶ会
拝啓 新春の候 皆様にはお変わりもなくお過ごしのことと拝察申し上げます。
既にご承知のことと存じますが、曽田五月也先生(早稲田大学名誉教授)が去る2021年9月にご逝去されました。
突然のお知らせであったかと存じますが、コロナ禍中でもありご親族のみで葬儀が執り行われました。
この度、曽田五月也先生とご縁のあった方々にお集まり頂き、先生との思い出を語り合いながら足跡を振り返りたく、
下記の通りに「偲ぶ会」を計画致しました。ご多用中とは存じますが、ご来臨賜りますようお願い申し上げます。
敬具
曽田五月也先生を偲ぶ会
日時:2024年3月8日(金)18時~20時(受付開始:17時30分)
会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館1階ロームスクエア
〒169-8555 東京都新宿区大久保3丁目4-1
会費:6,000円(立食形式、当日)
会費制とさせていただいておりますのでご香典等はご辞退申し上げます。
お手数ですが、準備の都合上3/3(日)迄にお申込みいただけますようお願いいたします。
なお、申し込みが会場定員に達した場合は、事前に締め切らせていただきますことをご了承ください。
申込方法
こちらの申し込みフォームよりお申込み下さい。
https://arkhitek.co.jp/meeting_apply/
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03 3/2(土)卯月盛夫教授最終講義
【市民と共に、都市をデザインする!】
2024年3月2日(土)13:00~14:30(対面+オンライン講義)
早稲田キャンパス・14号館101教室
卯月盛夫教授(苗1976)は芸術学校で教鞭をとられた後、社会科学部で教授を務められました。
※事前登録制となりますので、オンライン聴講をご希望の場合は以下のURLより事前登録をお願いします。
https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZIscO2hrDgoE9DeTEyPxsX5xs_dRVEb9nsk
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04 3/20(水)藤井由理教授公開特別講義
藤井由理教授(苗1997)早稲田大学創造理工学部建築学科での10年間の任期満了に伴っての「藤井由理教授公開特別講義」のご案内
【移ろい 現れる身体 - あなたがつくる・つくられる建築】
日時:
3月20日(水・祝)
15:30-16:50 講義(80分)
17:00-18:00 懇親会
会場:
早稲田大学西早稲田キャンパス57号館201教室にて
最寄り駅:地下鉄副都心線 西早稲田駅
当日は休日のため戸山公園側の西門(正門)からご入構下さい
https://waseda.app.box.com/s/busv8ewkmi6mq7fq6bdei7fegqa9d4w3
懇親会は201教室ラウンジにてごく簡単な軽食にて行う予定です
申込フォーム:
尚、お手数とは存じますが祝日により大学の入校管理のため、以下より申込をお願い致します。
(人数把握のため、3月10日までにご記入頂ければ幸いです)
https://forms.gle/FUkTnniM2xSyk4iX6
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05 3/18(月)早稲田都市フォーラム 連続セミナー02
【オーセンティケーション―地域のすがたを模索する:なにをどこまで変えるのか?】
人口減少とともに過去の保存と未来の構想の関係が変わる分水嶺にいる私たちは、地域らしさとは何で、残すべきもの・新たに追求するものは何かを問い直す必要がある。オーセンティシティ(地域らしさ)を追求する過程、それが「オーセンティケーション」である。ここでは、行政の都市計画でも、住民のまちづくりでもない、第三のうごきを取り上げて、オーセンティケーションを誰が、どのように模索していくのかを考えたい。
日時:3月18日(月)18:00-20:30
会場:日建設計PYNT + オンライン併用
ZOOM ID:
https://us06web.zoom.us/j/83597356475?pwd=N7B4XP3RbEFKQ5YxoMl2cCSQT095jk.1
ミーティング ID: 835 9735 6475
パスコード: 377312
登壇者:吉江 俊(コーディネーター/早稲田大学講師)
津島 英征(サービスデザイナー 株式会社博報堂)
中山 慶(株式会社R O O T S 代表取締役)
向井 ひなの(konete 店主)
参加費:無料
主催:早稲田都市計画フォーラム
共催:早稲田まちづくりシンポジウム2024実行委員会(委員長:後藤春彦)
問い合わせ:早稲田都市計画フォーラム(waseda.toshiforum@gmail.com)
ホームページ: https://toshiforum.com/seminar/post-568
主旨:
わたしたちが構想する未来は、地域の歴史と文脈をどこまで引き受けることができるだろうか?あるいは、どこまで引き受けるべきなのだろうか?
日本の人口は、2004年の1億2784万人をピークに減少を続けている。2050年には9500万人、2100年には6400万人まで半減するとさえ予測されており、これが示しているのは、過去の人びとが残してきたものを将来維持する人びとが絶対的に不足しているということだ。私たちは、「守ってきたものをこれからも守り続ける」ことができるのか、それとも考えを根本から変えなければならないのかが問われる分水嶺にきている。
都市社会学者のシャロン・ズーキンは、地域の真正性、平たくいえば「地域らしさ」のことを「オーセンティシティ」と呼ぶ。そして、オーセンティシティは古いものに限らず、新しく生まれてくる活動にも宿るのだという。「地域の古いものをひたすら遺せばよい」というのではなく、「なにが地域らしさなのか」をみなが議論し考えていくプロセスにこそオーセンティシティは宿る、というのがズーキンの主張だ。本セミナーはこれを「真正性」ではなくて「真正化」、つまり「オーセンティケーション」というプロセスの名前で呼んで考えたいと思う。
人口減少とともに過去の保存と未来の構想の関係が変わる分水嶺にいる私たちは、「オーセンティケーション」を考えなくてはいけない。そしてここでとりあげたいのは、行政の都市計画でも、住民のまちづくりでもない、第三のうごきだ。大小さまざまな主体が、ときに都市計画とは異なる立場から、それぞれの方法で地域のアイデンティティを再構築していく事例が近年頻出している。そこでは、少人数の人びとが地域内外の主体と連携して、既存環境を大きく変えていくこともめずらしくない。脱成長・人口減少時代でなお地域を変えていけるのだ、という希望をもたらしてくれる事例であるが、同時に、そのときのオーセンティケーションはどうなるのか? が問題になる。
地域のアイデンティティをめぐって、誰がなにを受け止め、どこまで変えるのか。個人のストーリー、「自己表現の延長にある地域づくり」がもてはやされる時代に、まちのオーセンティシティをどうやって模索していくのだろうか。本セミナーでは、このことについて考えたい。
※本セミナーは、7月20日(土)に早稲田大学小野記念講堂にて開催予定の、早稲田まちづくりシンポジウム2024「舞台化するまちづくりの光と影―ひとりひとりが表現者となる時代の公共性を問う」の連続事前セミナーの一つとして開催されます。このシンポジウムでは「コモニング」(空間)、「オーセンティケーション」(時間)、「オーガナイジング」(仲間)の3つの側面から、過渡期のまちづくりのあり方を議論します。
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06 4/13(土)八ヶ岳美術館「村野藤吾展」見学会/信越支部
「八ヶ岳美術館「村野藤吾展」見学会の開催日」のご案内
信越支部で標記見学会を開催します。
詳細は後日アップいたしますので以下概略のご案内となります。
日時:4/13(土)13:00頃現地集合・見学、 15:30ごろ近くのカフェでお茶・解散
注意:見学場所の原村は土日の公共バスがなく、自家用車か近隣JR駅からタクシー(数は少ない)となります。
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07 こちら事務局
新校舎の工事は少しずつですが順調に進み、仮囲いは中庭のほうに伸びてきました。卒業計画、修士論文、修士計画の公開講評会が終わり学園は静かです。
新年会では輿石先生の研究テーマの土壁に関するミニレクチャーがありました。都会では目にしなくなった土壁の構造や組成を工学的に分析し、耐震要素として造った職人の工夫のすごさを知ることができました。レクチャーはHPにアップします。スリランカ特別見学会は初めて学生のための廉価版ツアーと一般用の二本立てで実施しました。仏教寺院で、はだしになっての見学が印象的でした。懇親会は4年ぶりで100名近い参加があり大変盛り上がりました。
建築学会代議員・常議員(関東)に立候補した方々の紹介と決意表明が行われました。投票がまだの方は忘れずに投票をお願いします。
稲門建築会では今後も楽しい企画をたくさん用意しております。これらの活動のために会費の納入をお願いいたします。
事務局長 鴇田 隆(苗1973)
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【稲門建築会メルマガ】
総編集長 :稲門建築会会長 亀井忠夫(苗1977)
編集責任者:広報委員長 松井章一郎(苗1989)
学生委員 :齊藤さやか(修2)楊依理(修1)荻山祥英(学3)
************************************
稲門建築会
Alumni Association of Waseda Architecture
169-8555 東京都新宿区大久保 3-4-1
早稲田大学 55-S-401
Tel&Fax: 03-3208-0640
E-mail: wap@toumon.arch.waseda.ac.jp
https://www.toumon.arch.waseda.ac.jp/
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XXXX様
会員番号 XXXX
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早春の時期を迎えたなと感じたり、まだ少し寒い日もあったりと、寒暖差の大きな時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
私事ではございますが、第26回早稲田大学ビジネスプランコンテスト優勝の副賞であるオックスフォード大学サイードビジネススクール特別講義受講のために、先日までイギリスに滞在しておりました。ロンドンでは既に桜が咲いており、まさか日本よりも早くお花見ができるとは思いませんでした。
今月のお写真は、1月の初めにございました稲門建築会スリランカ世界遺跡見学会の模様です。私を含め、皆、バワの建築や原始仏教寺院、ならびにスリランカ特有の地形に魅せられました。
広報学生委員 荻山祥英(学部3年)
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00 コンテンツ
01 穂積信夫名誉教授ご逝去のお知らせ
02 3/8(金)曽田五月也名誉教授を偲ぶ会
03 3/2(土)卯月盛夫教授最終講義
04 3/20(水)藤井由理教授公開特別講義
05 3/18(月)早稲田都市フォーラム 連続セミナー02
06 4/13(土)八ヶ岳美術館「村野藤吾展」見学会/信越支部
07 こちら事務局
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01 穂積信夫名誉教授ご逝去のお知らせ
穂積信夫先生が、去る2月11日にご逝去されました。心よりお悔やみ申し上げます。
1970年代のことですが、設計実習の授業で、2週間毎に私たちがつくった集合住宅の模型を一つ一つ手に取られて、いろいろな角度から眺められ批評されたことが印象に残っています。
エーロ・サーリネンやSOMのお話など、先生の授業の影響を受けて、米国留学することを決心致しました。推薦状を書いて頂いたり、たいへんお世話になりました。
また、研究室で本庄高等学院の設計のお手伝いをさせて頂いた折には、私たちの夜食を買いに行かれたりして、こちらが恐縮してしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
稲門建築会会長
亀井忠夫(苗1977)
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02 3/8(金)曽田五月也名誉教授を偲ぶ会
拝啓 新春の候 皆様にはお変わりもなくお過ごしのことと拝察申し上げます。
既にご承知のことと存じますが、曽田五月也先生(早稲田大学名誉教授)が去る2021年9月にご逝去されました。
突然のお知らせであったかと存じますが、コロナ禍中でもありご親族のみで葬儀が執り行われました。
この度、曽田五月也先生とご縁のあった方々にお集まり頂き、先生との思い出を語り合いながら足跡を振り返りたく、
下記の通りに「偲ぶ会」を計画致しました。ご多用中とは存じますが、ご来臨賜りますようお願い申し上げます。
敬具
曽田五月也先生を偲ぶ会
日時:2024年3月8日(金)18時~20時(受付開始:17時30分)
会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館1階ロームスクエア
〒169-8555 東京都新宿区大久保3丁目4-1
会費:6,000円(立食形式、当日)
会費制とさせていただいておりますのでご香典等はご辞退申し上げます。
お手数ですが、準備の都合上3/3(日)迄にお申込みいただけますようお願いいたします。
なお、申し込みが会場定員に達した場合は、事前に締め切らせていただきますことをご了承ください。
申込方法
こちらの申し込みフォームよりお申込み下さい。
https://arkhitek.co.jp/meeting_apply/
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03 3/2(土)卯月盛夫教授最終講義
【市民と共に、都市をデザインする!】
2024年3月2日(土)13:00~14:30(対面+オンライン講義)
早稲田キャンパス・14号館101教室
卯月盛夫教授(苗1976)は芸術学校で教鞭をとられた後、社会科学部で教授を務められました。
※事前登録制となりますので、オンライン聴講をご希望の場合は以下のURLより事前登録をお願いします。
https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZIscO2hrDgoE9DeTEyPxsX5xs_dRVEb9nsk
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04 3/20(水)藤井由理教授公開特別講義
藤井由理教授(苗1997)早稲田大学創造理工学部建築学科での10年間の任期満了に伴っての「藤井由理教授公開特別講義」のご案内
【移ろい 現れる身体 - あなたがつくる・つくられる建築】
日時:
3月20日(水・祝)
15:30-16:50 講義(80分)
17:00-18:00 懇親会
会場:
早稲田大学西早稲田キャンパス57号館201教室にて
最寄り駅:地下鉄副都心線 西早稲田駅
当日は休日のため戸山公園側の西門(正門)からご入構下さい
https://waseda.app.box.com/s/busv8ewkmi6mq7fq6bdei7fegqa9d4w3
懇親会は201教室ラウンジにてごく簡単な軽食にて行う予定です
申込フォーム:
尚、お手数とは存じますが祝日により大学の入校管理のため、以下より申込をお願い致します。
(人数把握のため、3月10日までにご記入頂ければ幸いです)
https://forms.gle/FUkTnniM2xSyk4iX6
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05 3/18(月)早稲田都市フォーラム 連続セミナー02
【オーセンティケーション―地域のすがたを模索する:なにをどこまで変えるのか?】
人口減少とともに過去の保存と未来の構想の関係が変わる分水嶺にいる私たちは、地域らしさとは何で、残すべきもの・新たに追求するものは何かを問い直す必要がある。オーセンティシティ(地域らしさ)を追求する過程、それが「オーセンティケーション」である。ここでは、行政の都市計画でも、住民のまちづくりでもない、第三のうごきを取り上げて、オーセンティケーションを誰が、どのように模索していくのかを考えたい。
日時:3月18日(月)18:00-20:30
会場:日建設計PYNT + オンライン併用
ZOOM ID:
https://us06web.zoom.us/j/83597356475?pwd=N7B4XP3RbEFKQ5YxoMl2cCSQT095jk.1
ミーティング ID: 835 9735 6475
パスコード: 377312
登壇者:吉江 俊(コーディネーター/早稲田大学講師)
津島 英征(サービスデザイナー 株式会社博報堂)
中山 慶(株式会社R O O T S 代表取締役)
向井 ひなの(konete 店主)
参加費:無料
主催:早稲田都市計画フォーラム
共催:早稲田まちづくりシンポジウム2024実行委員会(委員長:後藤春彦)
問い合わせ:早稲田都市計画フォーラム(waseda.toshiforum@gmail.com)
ホームページ: https://toshiforum.com/seminar/post-568
主旨:
わたしたちが構想する未来は、地域の歴史と文脈をどこまで引き受けることができるだろうか?あるいは、どこまで引き受けるべきなのだろうか?
日本の人口は、2004年の1億2784万人をピークに減少を続けている。2050年には9500万人、2100年には6400万人まで半減するとさえ予測されており、これが示しているのは、過去の人びとが残してきたものを将来維持する人びとが絶対的に不足しているということだ。私たちは、「守ってきたものをこれからも守り続ける」ことができるのか、それとも考えを根本から変えなければならないのかが問われる分水嶺にきている。
都市社会学者のシャロン・ズーキンは、地域の真正性、平たくいえば「地域らしさ」のことを「オーセンティシティ」と呼ぶ。そして、オーセンティシティは古いものに限らず、新しく生まれてくる活動にも宿るのだという。「地域の古いものをひたすら遺せばよい」というのではなく、「なにが地域らしさなのか」をみなが議論し考えていくプロセスにこそオーセンティシティは宿る、というのがズーキンの主張だ。本セミナーはこれを「真正性」ではなくて「真正化」、つまり「オーセンティケーション」というプロセスの名前で呼んで考えたいと思う。
人口減少とともに過去の保存と未来の構想の関係が変わる分水嶺にいる私たちは、「オーセンティケーション」を考えなくてはいけない。そしてここでとりあげたいのは、行政の都市計画でも、住民のまちづくりでもない、第三のうごきだ。大小さまざまな主体が、ときに都市計画とは異なる立場から、それぞれの方法で地域のアイデンティティを再構築していく事例が近年頻出している。そこでは、少人数の人びとが地域内外の主体と連携して、既存環境を大きく変えていくこともめずらしくない。脱成長・人口減少時代でなお地域を変えていけるのだ、という希望をもたらしてくれる事例であるが、同時に、そのときのオーセンティケーションはどうなるのか? が問題になる。
地域のアイデンティティをめぐって、誰がなにを受け止め、どこまで変えるのか。個人のストーリー、「自己表現の延長にある地域づくり」がもてはやされる時代に、まちのオーセンティシティをどうやって模索していくのだろうか。本セミナーでは、このことについて考えたい。
※本セミナーは、7月20日(土)に早稲田大学小野記念講堂にて開催予定の、早稲田まちづくりシンポジウム2024「舞台化するまちづくりの光と影―ひとりひとりが表現者となる時代の公共性を問う」の連続事前セミナーの一つとして開催されます。このシンポジウムでは「コモニング」(空間)、「オーセンティケーション」(時間)、「オーガナイジング」(仲間)の3つの側面から、過渡期のまちづくりのあり方を議論します。
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06 4/13(土)八ヶ岳美術館「村野藤吾展」見学会/信越支部
「八ヶ岳美術館「村野藤吾展」見学会の開催日」のご案内
信越支部で標記見学会を開催します。
詳細は後日アップいたしますので以下概略のご案内となります。
日時:4/13(土)13:00頃現地集合・見学、 15:30ごろ近くのカフェでお茶・解散
注意:見学場所の原村は土日の公共バスがなく、自家用車か近隣JR駅からタクシー(数は少ない)となります。
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07 こちら事務局
新校舎の工事は少しずつですが順調に進み、仮囲いは中庭のほうに伸びてきました。卒業計画、修士論文、修士計画の公開講評会が終わり学園は静かです。
新年会では輿石先生の研究テーマの土壁に関するミニレクチャーがありました。都会では目にしなくなった土壁の構造や組成を工学的に分析し、耐震要素として造った職人の工夫のすごさを知ることができました。レクチャーはHPにアップします。スリランカ特別見学会は初めて学生のための廉価版ツアーと一般用の二本立てで実施しました。仏教寺院で、はだしになっての見学が印象的でした。懇親会は4年ぶりで100名近い参加があり大変盛り上がりました。
建築学会代議員・常議員(関東)に立候補した方々の紹介と決意表明が行われました。投票がまだの方は忘れずに投票をお願いします。
稲門建築会では今後も楽しい企画をたくさん用意しております。これらの活動のために会費の納入をお願いいたします。
事務局長 鴇田 隆(苗1973)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【稲門建築会メルマガ】
総編集長 :稲門建築会会長 亀井忠夫(苗1977)
編集責任者:広報委員長 松井章一郎(苗1989)
学生委員 :齊藤さやか(修2)楊依理(修1)荻山祥英(学3)
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稲門建築会
Alumni Association of Waseda Architecture
169-8555 東京都新宿区大久保 3-4-1
早稲田大学 55-S-401
Tel&Fax: 03-3208-0640
E-mail: wap@toumon.arch.waseda.ac.jp
https://www.toumon.arch.waseda.ac.jp/
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