【稲門建築会メルマガ】No.250 ≪2025.6.26≫
2025/06/26 (Thu) 14:15
※本メールは会員の皆様への一斉配信です。
XXXX様
会員番号XXXX
夏の暑さを思い出すような日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
写真は、6月初旬に行われた早慶戦の際に撮影したものです。
試合は早稲田が満塁ホームランを放ち、6対5で勝利するという劇的な展開でした。
選手たちの姿に元気をもらったことはもちろん、球場全体が一体となって応援し、盛り上がる様子から、早稲田という大きなつながりの中にいることを改めて実感しました。
観戦の楽しさを初めて肌で感じた、学生生活の中でも特に心に残る体験となりました。
広報学生委員 杉山美緒(田中研究室 修士2年)
00 コンテンツ
01 古谷誠章:稲門建築会会長に就任して
02 6/28(土)吉村順三「仙石原の家」継承者 辻林舞衣子氏講演会
03 早稲田大学芸術学校からのお知らせ
04 7/25~8/27「建築家・内藤廣展 in 渋谷」
05 訃報 第22代会長菅原道雄氏逝去
06 こちら事務局
01 古谷誠章:稲門建築会会長に就任して
先の総会で、稲門建築会の第25代会長を拝命しました。長らく企業でご活躍の先輩方に会長としてご尽力いただきましたが、時には教室からも会長を出すべきとの、亀井忠夫前会長からの強いお勧めにより、お引き受けしました。
1974年に建築学科に入学以来、会の運営にひときわ深く関わったのは、1983年に学科の助手となり同時に会報「早稲田建築」の編集委員に加わってからでした。最初に村野藤吾先生の講義の誌上収録を担当して、文字起こしした原稿を先生にお送りしたところ、びっしりと赤が入って返ってきて、結局ページ数が足らず、やむをえず一枚紙を差し込んだのを思い出します。
翌年の1984年号からは思い切って判型を大きくして卒業計画の優秀作品を掲載、ホットな話題を議論するメイン特集を組みました。初回は当時建設中だったノーマン・フォスターの香港上海銀行を取材し、座談会を掲載しました。31年間の早稲田大学での教員生活を終えた今、再び稲門建築会と深いご縁をいただいたことに感謝するとともに、これからの会の運営について、まずは以下の3点を自らの使命と考えたいと思います。
第一に、稲門建築会と建築学科教室および芸術学校の一層の連携を図り、ますますの交流の機会をつくりたいと思います。すでにある学生に対する「OBOG仕事紹介」などの他、時宜を得たテーマについての会員と教員による対談や研究共同なども企画したいと考えます。
次に建築の諸分野を横断する協働を図りたいと思います。計画から工学までの様々な分野の協働があってこそ初めて実現する、建築の醍醐味を体験する機会を設けたいと思います。
最後に、各地の会員同士の連携を促したいと思います。卒業生の活躍の場が日本全国はもとより、海外にも広がる中で、同窓会としての使命は、会員相互のネットワークを通じた交流、連携、協働の機会を創出し続けることだと考えます。
学生、OBOG共々会員の皆さんの積極的な参加や協力を、どうぞよろしくお願いします。
02 6/28(土)吉村順三「仙石原の家」継承者 辻林舞衣子氏講演会
継承 改修を通して見る吉村順三の挑戦吉村順三設計の最小作品「仙石原の家 旧櫛部邸」吉村順三によって設計された「仙石原の家」を継承された辻林 舞衣子氏( 現オーナー/ 一級建築士)の講演会を開催します。
「仙石原の家」は箱根仙石原に建つ10坪程の小さな山荘です。吉村作品の中でも最小規模で、アプローチ(現在は痕跡に近い)にはじまり、視線の高さなどが丁寧に解かれた建築です。辻林氏は解体寸前でこの山荘を買い取り、クラウドファンディングなどを活用し保存活動を続けられています。現在、壊れた部分を設計図通りに修繕しながら、定期的に内外が公開されています。辻林氏には、その経緯と現在の状況、修繕の中での気づきなどをお話しいただきます。まずは西早稲田キャンパスでお話を伺い、ぜひ現地に赴いて吉村順三の心地よい小空間を体験いただければと思います。日 時:6月28日( 土) 15:00~16:30 (14:30 開場)会 場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 62号館 大会議室登壇者:辻林 舞衣子( 現オーナー/ 一級建築士)主 催:稲門建築会・事業委員会申込み:稲門建築会事務局 wap@toumon.arch.waseda.ac.jp ( mailto:wap@toumon.arch.waseda.ac.jp ) 加藤詞史(苗1989)/事業委員
03 早稲田大学芸術学校からのお知らせ
芸術学校は早稲田大学が運営する建築デザインの専門学校です。
入学を検討されている方向けのイベントとして、
お仕事後に参加しやすい「ナイトオープンキャンパス」
実際の授業を見学することができる「公開授業」を実施いたします。
文系・理系に関係なく、建築に興味のある方はどなたでも参加できます。
ご家族、ご友人に建築を学びたい方がいらっしゃいましたら、
是非、本校のイベントへの参加をお勧めください。
各イベントの詳細な内容とお申込みについては、早稲田大学芸術学校公式HPにてご確認ください。
https://www.waseda.jp/school/art/applicants/guidance/ ( https://www.waseda.jp/school/art/applicants/guidance/ )
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【科目等履修生(2025年9月入学)試験のお知らせ】
7月3日(木)より、科目等履修生(2025年9月入学)の出願受付を開始します。
建築を学ぶことにご関心をお持ちの方々へ、
早稲田大学芸術学校をご案内いただければ幸いです。
▽出願期間
2025年7月3日(木)~7月10日(木)
▽入試の詳細は以下URLよりご確認ください。
https://www.waseda.jp/school/art/applicants/admission-2/#anc_29 ( https://www.waseda.jp/school/art/applicants/admission-2/#anc_29 )
04 7/25~8/27「建築家・内藤廣展 in 渋谷」
渋谷駅周辺の再開発において、2006年から建築デザインや景観を調整する「デザイン会議」の座長などを務める内藤廣が手がける全45のプロジェクトを、内藤自身の頭の中に宿る「赤鬼」と「青鬼」が、リング下の場外乱闘さながらに解説する、異色の展覧会です。詳細は以下をご覧ください。https://naito-shibuya2025.shibuyabunka.com/ ( https://naito-shibuya2025.shibuyabunka.com/ )
訃報 第22代会長の菅原道雄氏が5月14日に88歳でお亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
菅原氏は1961年建築学科卒業、1965年UCLAバークレイ校建築学専攻修了
1962年~1967年チャールズ・イームズ事務所勤務
1967年石本建築事務所勤務、1997年同社社長、2005年同社会長を歴任、2013年~2016年第22代稲門建築会会長を務められました。
ご子息の菅原雄一郎氏に菅原会長が稲門建築会NEWS96号に書かれた巻頭言をお送りしたところ以下のような返信をいただきましたので、ここに掲載いたします。
「今年に入り急に体調が悪くなりました。
なくなる1週間前まで自宅で静養しており、母も私もまだ実感がありません。
父は常に絵を描きながら、未来にむけた様々なアイデアを考えるのが趣味でした。
チャールズ・イームスの事務所でつかっていた黄色くて薄いトレーシングペーパーにスケッチを描いては重ね、描いては重ね。そのクリエイティビティは父の背中を見て建築家を目指した私ももちろんですが、関わりをもった若い世代の建築家の方々にも深く浸透していると思います。クリエイティビティに限りやおわりはなく、亡くなった父とのゆるやかなつながりをずっと感じながら、あたらしい建築を探求していきたいと思います。」
NEWS96号はこちらからご覧になれます。
https://app.box.com/file/1543506988773?s=6pov6a08jh6p0brdkusnl2e4civf76og ( https://app.box.com/file/1543506988773?s=6pov6a08jh6p0brdkusnl2e4civf76og )
こちら事務局
暑さの後は各地で大雨、来月大阪万博を見に行こうと思っている私にとっては無事に帰れるか心配しています。どうやら大阪はとんでもなく盛り上がっているようです。
さて、稲門建築会の会長に古谷誠章先生の就任が先の総会で決まりました。古谷先生は2025年3月末で31年間教えられた早稲田大学を退職され、2025年度の入学式にて「早稲田大学栄誉フェロー」の称号を授与されました。栄誉フェローとは、早稲田大学に10年以上専任教職員として在職し、特に学界を先進する卓越した研究業績を上げ、社会的に極めて高い評価を受けて退職した方に対して、理事会の定める賞を授与したうえで贈られます。2011年から始まり今まで11人が受けており内3名(第3回:池原義郎先生、第8回:鈴木了二先生、第11回:古谷誠章先生)が建築学科出身者です。これから古谷会長と共に稲門建築会を盛り上げて行きたいと思いますので会員の皆様もご一緒にお願いいたします。そのエネルギー源となる会費納入をお願いいたします。
ホームページの会費納入ページが復活しましたのでお知らせいたします。今回の改修によりクレジット使用時に本人確認のワンタイムパスが導入され、よりセキュリティが向上いたしました。
事務局長 鴇田 隆(苗1973)